きれいに歌を録るための基本的な考え方[歌い手向けセルフREC講座①]

Ryoです。

歌を録ってニコ動やYouTubeにアップしたい歌い手志望の方向けに自分でスマホでレコーディングする方法をお伝えしていこうと思います。

今回は第1回目ということで、レコーディングエンジニアがどういう考え方でレコーディングをしているのかというのをかいつまんでお話ししますね。

この考え方を知ることであなたは以下のことがわかります。

・今よりよりきれいに歌がレコーディングできるようになる
・MIX師に嫌がられない音素材を提出できる
・日常生活で聞き流していた音についてもっとわかるようになる

それでは内容に入っていきますね!

【音程と音量は変わるが声質は変わらない】

ボーカル編集とMIXでできることを知っておきましょう。

上の見出しの通りピッチは編集できますし、音量を調節すればかなり歌は上手く聞こえます。

ただ、元々のあなたの声質や細かな表現は変えることができません(トリッキーなエフェクトを使えば面白く変えることはできますが)

あなたの録った歌素材の声を僕の声にすることはできませんよね?

良く僕はボーカル編集とMIXをメイクと表現しています。

元ある素材をより良く整えるのが編集&MIXです。

大元から変えてしまったらそれはメイクでなくて整形ですよね。

要は歌を収録するときに大事なのは「上手く歌う」ことより「上手く表現すること」です。

何回も自分のレコーディングしたものを編集&MIXしていけばだんだんわかるようになってきますので、この考え方だけ把握しておいていただければ大丈夫です!

【割れてしまった音は直せない】​

これも上で言ってることと要は同じなんですが、収録時に音が割れてしまったものはMIXで直すことはできません(ある程度はプラグインで直せるものもありますが)。

でも音が割れてるかどうかってぱっと聞いただけだとわからない時もあります。

そういう時は、オーディオインターフェイスと録音しているソフトを見ましょう。

ちゃんとしたオーディオインターフェイスは大抵、入力の音が大きすぎる場合は赤いランプがつきますのでそれを見ます。

録音ソフトの場合、大抵こういったメーターがあります。

わかると思いますがこの緑色の部分が音量が上がると一番上のところに近くなっていきます。

そして音量が大きくなりすぎるとメーターのどこかに赤いランプがつきます。

Logic Pro Xの場合は画像のように右上の数字に赤がつきます。

要は収録するときにどこかしらのランプに赤いのがついてないか確認しながら録れば音が割れることはありません。

赤がつかない中で少しでも音量を大きく録るというのがきれいにレコーディングするコツですので意識してみましょう。

【聞こえない音に気を配る】

低周波をご存知でしょうか?

周波数が低い音、つまりめちゃめちゃ低い音ってことです。

人間の可聴領域は、個人差もありますが大体【低い音】20Hz〜20kHz【高い音】の間と言われています。

ただ可聴領域の限界に近づくほど音は聞き分けづらくなり、実質100Hz以下の低周波はほとんど音圧としてしか認識できなくなります。

まあこんな雑学はどうでもいいのですが、低周波って意外と生活の中にたくさんあるんです。

家の壁から響いてくる環境音(車とか飛行機が通る音とか)もそうだし、エアコンや換気扇、冷蔵庫などのファンを使っている音などです。

【音が響かないところを選ぶ】

音の響きも余計な音が入ってきれいにMIXができない場合があります。

自分の声が壁に反射して反響がマイクに入ってしまうとMIXの邪魔をします。

マイクと壁の間に布などの吸音性の高い素材で壁を作るとGood!

壁自体にも吸音材が貼ってあるとなおよしです。

うちの防音室にはこういった吸音材を貼ってますが、コスパも良いのでおすすめです。
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【要はどうすればいい?】

理想の録音環境は

「壁から音が響いてきづらい音楽スタジオ」かつ「隣がバンドの練習をしていない」がいいです。

家の場合は音の響きと周りの環境音がマイクに入らないように気をつける。

そしてレコーディングをするときだけエアコンや換気扇のスイッチを切る。

収録時は音量で赤がつかないようにいい表現で歌いましょうということです!

是非参考にしてみてくださいね!